関東学園大学

学生の成長を間近で感じて心が熱くなり感動を覚える

経済学部 経済学科
山根 聡之 准教授

何度も何度も学生に働きかけ、行動する勇気を持たせていく

「勇気を持てなかった学生が、一晩考えて『先生、俺、挑戦することに決めたよ』」

なんて言ってくると、本当に心が熱くなります。

関東学園大学は教員と学生の距離が近く、けっこう学生と過ごす時間が多いので、ひとりひとりの成長を日々感じることができるのです。

例えば、年1回のディベート大会がありますが、「緊張するから」と参加したがらない学生も少なくありません。
そんなとき私は内心で、「でも勝ったら楽しくなるはずだ」「たとえ負けても、参加した経験値と悔しさが、必ず次のチャンスにつながる」と思いながら、学生が「参加するかしないかの分かれ道」に立っている姿をじっと見ています。
そして「参加」するほうを選んでくれた時点で、確実に昨日よりも大きな成長を遂げている、と感じます。また「参加」しないほうを選んだ学生も「参加」するほうを選んだ学生の討論の練習相手としての役割を担ってもらうことで論理的思考力や表現力を鍛えることができると考えています。

この大学には様々なイベントやフィールドワークがあり、学生にどんどん働きかけをしていますから、「何か一つでも応えてくれると嬉しいな」と思って、学生に接しています。

実は私もとても大人しくて、しゃべることが非常に苦手な子供だったのです。
しかし、ボーイスカウト活動を通じて様々な経験を積み、コミュニケーション力を高めることができました。
ですから、いろんな経験をしていくことが大事だと実感しているので、学生のために何度も何度も働きかけをするようにしています。

微力だけれども、自分が働きかけたことで学生に何か経験を積ませてあげることができたら、「やってて良かった」と思います。

学生の興味を引き出したいから、授業には「山根ルール」がある

授業を組み立てる時は、いくつかの山根ルールがあります。

学生時代に先生への不満があったのですが、それは「この時間で、どんな情報を伝えようとしているのか分からない」ことでした。
自分は学生に、そんな思いを味わってほしくないですし、「この授業の核心」だけは持ち帰ってもらいたいので「キーワード」を明確にしています。

さらに「今日はここまで進みます」という目標を明示して、そこに向けて学生とともに授業を進めるようにします。

また、学生の時に90分の座学がしんどいと感じていたので、自分の授業では途中で数分の休憩をはさみます。これによって少し頭を休めると、学生の集中力も最後まで途切れないように感じています。

そして、映画を見たり、音楽を聴いたりするなど、なるべく私のひとり語りの授業にならないように工夫しています。

結局のところ、自分が学生の時に辛かったことを自分の学生にはしないようにしているわけですが、学生たちは山根ルールをどう感じているのでしょうか。

変わりたい気持ちがあるのなら、この大学で自分を変えてほしい

高校生には、「変わりたいと思う気持ちがあったら、少しずつだけれど変えられる」と言いたいです。でも、そのためには本学のような「学生が行動を起こすまで働きかける」大学が必要だと思っています。

関東学園大学は、ロールプレイングゲームの「レベル1の村」だと思ってください。
私たち教員は学生が「レベル1の村から一歩外に出て、一番弱い敵を倒すところ」まで連れて行きます。学生が「冒険の旅」に出られるようにするのが私たちの仕事です。そこまでは、できる限りのバックアップをしています。
その後は「自分の足で冒険の旅に」出てください。

皆さん、最初は勇気が出ないことも多いと思います。
でも、とにかく一緒にやってみましょう。
私たちがきちんと見ていて、しっかりサポートをしますから。

この大学で、皆さんと一緒に楽しく学びたいと思っています。