フィールドワーク研究(太田市プログラムII)を実施しました
2021.08.26 <002>ニュース&トピックス | 教育
8月25日から2日間にわたり、フィールドワーク研究「6次産業化プラットフォームの創造による地域活性」を実施しました。
これは太田の食と農業、観光の現状と課題から、地域資源を見つめることを目的に、ワークショップと事業者への見学と研修を行う、関東学園大学独自の体験学習プログラムです。
今回はコロナ禍のなかで、感染防止対策の観点から太田市内で限定的に実施しました。
2年生と3年生の、あわせて10名の学生が参加しました。
太田市の中に、6産業化プラットフォームをつくることを構想することを目標に、日本の農業/太田市の農業の現状と課題、 ・日本の農業/太田市の農業の魅力 ・太田市の地域資源 ・太田の観光の現状と課題を探究しました。
さらにアクティブラーニングの観点から、地元太田市で活躍される、経験と実績ゆたかなゲスト講師の皆様にもご協力をいただきました。学生はゲストのみなさまと直接対話させていただきました。
以下の方々にご参加いただきました。
・人間じゅんかつ油製造業 山崎酒造株式会社 専務 山崎久美子さん/社長 山崎俊之さん
酒蔵を経営される山崎ご夫妻からは、日本酒の魅力についてはもちろんのこと、太田市の観光物産の現状と課題や、太田市でかかわってらっしゃる子育て支援やNPO活動などについてもお話をうかがいました。また学生たちは、ご用意いただいたおいしいお弁当に舌鼓を打ち、さらにはご自慢の酒蔵を改装した「二十四節喜カフェ」、「山崎文庫」という図書館スペース、そして酒造りの道具類や手作り甲冑の展示スペースを見学しました。
・蓮沼農園/産直倶楽部 代表 蓮沼正(はすぬままさし)さん
地元のトマト農家である蓮沼さんからは、農業ビジネスの最前線のお話、農業の課題、ひいては6次産業化の可能性と、地元太田市のレストランとのパートナーシップなどについて、講演をいただきました。なお蓮沼さんは本学のOBでもあり、学生は農業ビジネスの分野で活躍する先輩との会話のキャッチボールに、おおいに感銘を受けていました。
・トラットリア・パラヴィーノ シェフ 鶴田寛哉(つるたともや)さん
イタリア料理店のシェフである鶴田さんからは、地産地消の観点から、新鮮な旬の食材(野菜と肉)を活用することのメリットについて、おもにレストラン経営とシェフの立場から語っていただきました。地域の食材を積極的に取り入れることで、地域の生産者とつながり、地産地消の魅力をお店からお客さんに伝えられ、ひいてはお店と生産者双方の価値を高められるメリットをお話いただきました。学生たちは、蓮沼農園直送のトマトと茄子のパスタをはじめとした三種のパスタ、足利マール牛、太田子産の卵を使ったクリームブリュレなど、地産地消のイタリアンを存分に味わいました。
――以上のみなさまから2日間にわたり、貴重なお話をうかがいました。
こうした生産者・事業者のみなさんとの交流と体験学習を踏まえて、学生たちは「6次産業化プラットフォームの創造による地域活性」をテーマにして、「プロスポーツ球団を軸とした、6次産業化商品開発とマルシェの展開」プランをグループで案出し、発表しました。
学生たちは、スムージーやカクテル、モクテル(ノンアルコールカクテル)、アイスクリーム、チキンバーガーなど、太田市ならではの6次産業化商品の方向性を検討し、プランを磨き上げて成果発表しました。
ゲスト講師のみなさま、太田市にまつわる最前線の知見を惜しみなくご披露くださいまして、ありがとうございました。
学生のみなさん、地域で活躍されるみなさんとの交流やワークショップで得た成果を通じて、ぜひ地元の地域資源と地域課題、さらには6次産業化について関心を持ち、地域で活躍できるようになってください‼