関東学園大学

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地域経済デザイン論で蓮沼農園 & 産直倶楽部株式会社 代表の蓮沼正さんがゲスト講師に

2023.10.27 <002>ニュース&トピックス | 教育

1026日(木)、地域経済デザイン論(担当:中村正明教授)の第4回講義において、地元太田市で農業を営む蓮沼農園の代表であり、また産直倶楽部株式会社の代表でもある蓮沼正さんをお招きし、講話をいただきました。

蓮沼さんは本学のOBでもあり、また太田市で長年農家を営んでこられました。今回の講義では、地元でトマト、ゴーヤなどを生産・販売する農業生産者の立場から、さらには産直倶楽部株式会社という農業生産者ネットワークを営む経営者の立場から、農業が持つ魅力と課題について、まさに先輩の立場から率直に語っていただきました。

「私の農業を紹介します」と題した講演では――、
・売れる野菜を作り、販路と価格決定権を自分でつかむ
・契約交渉のために仲間を募り起業する(産直倶楽部)
・小さくても儲かる農業を目指す
・次の世代が育つ農家を目指す
――などについて、これまでの経験を踏まえながら、農業を生産から流通・販売までトータルにとらえる地域の「商社」的な観点からお話をいただきました。

聴講した学生や高校生たち(この科目は高大連携対象の科目となっており高校生も受講しています)からは、「若い人が農業に希望を持つには?」「農業で一番大変なことは?」、さらには高齢化や後継者不足などについて質問やコメントが出されました。

蓮沼さんからは、「農業は自然を相手にしているので、思い通り・計画通りにいかないこともある。けれども特に若い人は柔軟な発想があり、チャレンジできるし、農家の仲間と販路をしっかりとつないで双方から信頼を勝ち得ることで、自分で成果があげられる」ことなど、自営業としての農業の魅力について力強くお答えいただきました。

なお本学の学生たちは中村教授の指導のもとで、「太田6次産業化Labプラットフォーム」(略称「おおた6ラボ」)の運営に参加しています。そして蓮沼さんは、同ラボメンバーでもあります。

今年度も学生たちは蓮沼さんをはじめ地元の農家さんたちのご協力のもと、さつまいも栽培を手がけてきました。さらに学生たちは同事業の中の「OTA自慢づくりプロジェクト」において、地域経済の活性化と地域課題の解決を目標に、さつまいもをつかったモニターツアープランづくりに取り組んでいます。

蓮沼さん、このたびはお忙しいところをご講話くださり、ありがとうございました。

今回お話いただいた内容は、学生たちとともに、今後の地域活性のための学びにいかしてまいります。